2013年5月8日水曜日

2013年5月6日。三日目。葬儀、火葬、初七日、精進落とし。

5月6日(月祝)
世間ではGW最終日。葬儀の朝、妹も私も、やはりあまりぐっすりとは眠れなかった。
ベッドは寝心地よく、寝室も静かなのだが、そういうものなんだと思う。

7時ぴったりに朝食が運ばれてくる。
パン焼き器で作った、葬儀場スタッフお手製の米粉パンとコーヒー。
スタッフさんがこちらのコンディションを確認する意味もあるのかな。

※コーヒーは最初から、コーヒー専用のポットで作りたてを数時間おきに入れ替えてくれて、助かった。緑茶は、急須で使うパックのが準備されている。
台所は対面キッチンでシンク、大型冷蔵庫、電子レンジ、電磁調理器、電気ポット、コップ湯飲み類、割り箸等がしつらえてあって、少々の人数には対応できる。足りないものも訊ねたらたいてい持ってきてくださった。

※飲み物や菓子類を持ち込むように勧められた。小袋入りのがいいですよと。残ったものは持ち帰ってはいけないとネットに書いてあったので、置いて帰った。

9時におとき開始なので、8時くらいに母がやってくる。
死に装束の父の顔もだいぶ見慣れた。

9時おとき開始。

父のぶん、和尚さんたちのぶんも合わせてお願いするので、数を直前まで打ち合わせ。精進料理。朝食から時間が経ってないので、そうそう入らないが、疲れ気味の身体には美味しい和食。父の好きそうなものが多くてよかった。父の分は、棺の近くにおかれている。


おときを終えて、会場の様子を覗くと、導師(和尚さん)たちが来る前に家族で記念写真を撮りましょう、と担当者がいう。父の祭壇を背景にデジカメで記念写真。
1枚分は葬儀セットに含まれ、2枚以降は追加料金だそうである。3枚注文。



※7ー8枚わたしたスナップ写真は祭壇でスライドショー(memorialなるタイトル)になって流されるほか、A2サイズでアレンジされてパネルになって会場の入り口に飾られた。母のお気に入りの2ショット写真を中心に据えてもらった。


父の遺影は母の意向で、仕事での晴れがましい記念写真を使用。ふだん家での父の顔とちがうのだけど、いいのかな?母がそれでいいならいいんだけど。


10時半ごろになると、和尚さんとムコさん(住職と副住職)が到着。控え室でお着替え。葬儀は2人でお経を読んでくださることになっている。


11時、葬儀開始。母が少しそわそわしている。
祖父母の葬儀もおなじ和尚さんのお経だった。同じ声で送ってもらってるんだなあと思う。意味がわからないなりに、すこしずつ、こっちからあっちへ行くんだという実感が起きてくる。名前も、戒名になっていくわけだし。

身内だけなので、喪主あいさつもなく、焼香のみで静かに終了。

棺に花を入れる。花だらけの父。
タクトを入れる。あちら、あるいは、来世で成りたかった指揮者になってもらおう、と母の意向。ずっと探しても出て来なかった指揮棒が数日前に出て来たらしい。モーツァルトを聴きながら昇天したことだし、喜んでるかもしれない。

12時ごろ、出棺。
でかいリムジンで母と妹と従兄弟と、火葬場へ。
母・喪主 位牌、わたし・長女 遺影、妹・二女 骨壺(空の状態)で持つ。
※帰りは わたしが骨壺(骨入り)、妹が遺影。

福岡市の火葬場は初めて。刻の森という場所にあった、わりと近くて斎場から20分ほどで到着。あたりまえだが喪服のひとがたくさんいる。
福岡市の火葬場では、焼く場所の前まで家族は同行できない、手前の部屋でお見送り。なので、この部屋で焼きます、この番号を確認します、と説明がある。母がもう動けないので、妹と私が確認をする。

棺が運ばれていく。扉が閉まる。礼。

控え室に移動。ここで精進落としとしてお弁当をいただく。これは本来初七日のあとにするものを時間節約などのためにおこなう。最近はこういう形式が増えているらしい。

小一時間すごす。
山のうえなのでソフトバンクの電波が悪い。

14時半ごろ 収骨開始。
父の骨は病気していたわりには立派だった。99歳の祖父ほどはがっちりしていなかったけど、さいごけっこう粘れたのは、やっぱり身体の基本は強かったのかなあなどと感心する。

担当者の指示に従って、足、かかとのほうから頭へむかって、すこしずつ入れていく。
喪主が重要な部分を担当。近い立場から入れていく。
ぜんぶはもちろん入らないので、足、腰、肋骨、手、肩、など。パーツごとに少しずつ。
のどぼとけはキレイに残っていた。これをおしゃかさまにみたてて、骨壺の中央に置く。
頭蓋骨をかぶせる。目や耳のあたりも入れる。
わりとこんもり。いれおわる。

家族で骨壺に入っていないものをすこしもらって帰ることにした。分骨になるため、証明書が必要になる。担当者がその場で手配。
紙に包んで持って帰る。骨はまだ熱い。

帰りはマイクロバス。
16時ごろ再び斎場に到着。
GWの渋滞にも巻き込まれず、順調。

すぐに初七日を開始。
ふたたびの和尚さん。こんどは住職のソロ。
木魚と読経、リズムがここちいい。

17時前後
初七日を終えて、納骨や四十九日や仏壇などの説明をざっとされるが、さすがに、こちらもキャパオーバー。和尚さんが「御血脈」の図を見せ説明をしてくださる。仏の弟子になったのであると。

父の骨壺、位牌、遺影とともに、3日滞在した荷物、喪服、祭壇の花、受け取った弔電(ブリザードフラワーつき)などをスタッフの車で運んでいただく。
そのまま母の家の祭壇に、位牌、骨壺、遺影を飾る。電飾になるので、電源確保ですこしばたばた。
これからさきの話、とくに、役所の手続き、仏壇のことをスタッフさんから教えてもらう。

18時すぎに、いろいろ、終了。
母に、ろうそくはつけないようにと言い渡して、妹と、帰宅する。

5月7日は役所がGW明けで混むだろうから手続きをどうしようか、などと相談しながら帰る。ここからは事務的なことが暫く続く。
四十九日までに仏壇を整える、その打ち合わせは5月8日に予定する。

忌中になるので、個人予定のいくつかをキャンセル。自営業なので仕事はいちおうGW明けから予定どおりとする。
ほんとうにGW中に、ひととおり終わった。
お父さん、ありがとう。これから、ゆっくり悼みます。

葬儀一式の請求書は改めてスタッフが持ってくる予定。最初の見積もりから変更になっていることもいくつかあるし。

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